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2012.10.16 震災・原発事故からの再起へ 福島県浪江町長 馬場有氏講演 ルポ

 10月16日、弘前大学被ばく医療総合研究所が主催し、弘前大学医学部小講義室で福島県浪江町長、馬場有氏の講演が行なわれた。やや小さめの講義室は、弘前大の教職員や学生、報道関係者が詰めかけ、立ち見も出るほどの満員となった。馬場町長は、1時間にわたって町全体が現在も警戒区域と計画的避難区域となり、被災直後の実態や、現在まで2万1千余りの町民がちりぢりに避難生活を送っている有様について述べ、どうか浪江町の現実を忘れないでいただきたいと訴えた。




 馬場町長は、まず「私が、自宅の自分の布団で寝なくなってから、
本日で586日目を迎えます」と、具体的な被災した日からの日数を挙げた。町長ばかりでなく、避難生活を余儀なくされている方々は、このように昨年の3月より一日たりとも忘れられない辛苦の日々を正確に数えているのだ。全国で講演する機会があるが、東京以南での関心は低く、震災被害、原発事故被害が忘れ去られようとしているのではないかと危うく思うと話していた。
 浪江町の役場機能は、放射能に追われて実に4度も移転し、現在、
二本松市平石高田地区にプレハブの仮庁舎を建設・移転したそうである。
馬場町長は、災害対策本部長として、ずっと深刻な事態と取り組ん
できた。やっと独立した庁舎を持つことができたと話された。町役場は、避難のため散り散りになっている町民にとっては、建物以上の意味を持つ。浪江町が現存するという証明のようなものだ。
 「浪江町民は、現在は福島県内外で「流民」の生活を送っている。
定まらない生活であるのだから「流民」といわざるを得ない。しかし、「棄民」にはしないで欲しいと言う。そして、町長は、憲法29条「財産権」、25条「生存権」、23条「幸福追求権」を挙げ、浪江町民はこの3つの権利、先祖から譲られた財産を持つ権利、健康に生きる権利、幸せになる権利を奪われた。人間には、誰でも幸せに生きる権利がある。それを、原発は、奪ってしまった。」
「我々にとって森は生活の場なのです、キャンプ場ではない、生活
の場そのもの。それを、国は森林は広いから、誰も住んでいないから除染できないと言う。認識が違う」
国や県の支援が遅れ、被曝検査が遅れる事態を語る馬場町長の口調
は厳しく、今もって生々しく原発事故が続いており、原発による生活破壊が文字通り根こそぎであることをリアルに実感させた。震災以来1年7ヶ月で、浪江町民は、195人が災害関連死を死因として亡くなり、要介護となった高齢者は通常の場合の2.5倍にもなり、肉体的にも精神的にも疲弊している。
そのような中でも、町の開業医がこぞって診療を手伝い診療所を開
設するなどの動きがあって嬉しかった、また、町民全てに健康管理手帳、いわば原爆手帳を配布したことが話された。健康管理手帳は、原爆の被災者が後々までその被害を実証できないがために補償を受けられない事実を踏まえ、町が独自に交付したものである。
そして、馬場町長は最後に、「浪江町は再起に向かって動き出して
いる。我々は5年も戻れない。5年はいかにも長い。今70歳の人は、75歳になってしまう。町長、私はいくつになってしまうだろうと話しかけられると本当に辛い。夢物語と言われるでしょうが、私は、元通りの浪江町を取り戻したいと考えています。」と述べられた。
 客観的にそれはかなり難しかろうと思ったが、すべからく、今日を
生きることの積み重ねでしか未来には向かえないのであれば浪江の人々が厳しい「今日」を生き抜くために、「必ず戻る」という希望が支えになると思えばこそ、馬場町長はそのことを言うのであろう。


馬場町長は、静かな話し方をする、小柄な人だった。名刺には、「復興支援にご協力を!」と刷り込まれ、ご自身の名前より大きな活字で「福島県浪江町」と書かれていた。

※記事=三浦協子
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